男性には想像しづらいことですが、女性は犯罪の被害者になる確率が非常に大きいものです。
日本に女性として生きて生活していて、今まで一回も痴漢などの犯罪に巻き込まれたことがない人は珍しいでしょう。
どんなに軽微な犯罪でも、巻き込まれたときに、何も対処ができないでいると、被害が深刻化する恐れがあります。 今回は、盗難や暴漢、痴漢、ひったくりなどの犯罪から女性が身を守るための対策を簡単にご紹介していきます。
もう二度と被害にあいたくない!出来る限りの防犯対策はしておきたい!という女性やそのご家族は本記事をぜひご確認ください。
まずは、ひとり暮らしの女性がしておきたい防犯対策についてみていきましょう。
玄関扉に覗き穴があるマンションやアパートにお住まいの方は多いでしょう。
インターホンがなったときに、外に誰がいるのかを確認するために必要なドアスコープですが、しかし、穴が空いているために、逆に、外側から覗かれてしまう危険性もあります。
また、穴から光が漏れて、外から在宅かどうかを確認され、盗難に入られてしまう可能性もあります。
そういったリスクを防ぐために使えるのがドアスコープカバーです。
ドアスコープカバーがあれば、覗き穴を使わないときは、ふたをしておくことができます。最近のドアスコープカバーは簡単に取り付けられるものが多く、1000円前後のものもたくさんあるので、気軽にできる防犯対策のひとつだと言えるでしょう。
世の中には女性が住んでいる部屋、というだけで忍び込もうとする不届き者がいるため、できるだけ部屋の中を外から見える状態にはすべきではありません。
また、か弱そうな女性であれば在宅でも侵入することがあります。どんな人物が住んでいるかを悟らせないのも防犯対策です。
ミラーカーテンとは、屋外側になる部分に光沢がある糸を使用して作られたカーテンのことです。外からの太陽光を反射し、鏡の反射のようにして、室内を見えにくくします。
ミラーカーテンは日中、明るいときには非常に高い効果を期待できます。ただし、夜間に室内の電気をつけた状態だと、外から見えにくくなる効果は期待はできません。
日中、外からの視線をシャットアウトしたい場合はミラーカーテンを使用し、昼夜をとわず、外から見えにくくしたい場合には、遮像カーテンを利用するのがよいでしょう。
センサーライトとは、センサーに反応して、電気がつくライトのことです。
電気がつくだけのものですが、犯罪を犯そうと考える人間は明かりを嫌います。
下着泥棒や空き巣など、ベランダやバルコニーに近寄ったときに、ライトが点灯する部屋は避けようと思うものです。
センサーライトを家の外に設置しておけば、不審者が近づいたときに電気をつけて追い払うことができます。
ひとり暮らしの女性の家だとバレてしまったら、不審者に近づかれる可能性があります。
そのため、男性の服や下着を物干し竿にかけるなどして、「女性ひとりではない」感じを演出しておくことも、防犯対策のひとつとなります。
出来れば干しっぱなしにはせず、たまに干すという工夫は必要です。またどんな時でも、女性の洗濯物を外に干すことは避けるのがベターです。
次に、女性が夜道を歩くときの防犯対策についても確認しておきましょう。
防犯ブザーを持ち歩いておけば、ひったくりや夜道での痴漢にあったときに、加害者をひるませることができます。
周りの注意の目を引くこともできるので、人を呼びたいときに使うのも良いでしょう。
キーホルダー式のものをバッグにひっかけておくなどして、防犯ブザーはいつでも鳴らせるように心構えをしておきましょう。
スタンガンを持ち歩いておいて、対策する、というのも有効です。
スタンガンなんて大げさだと思うかもしれませんが、女性の犯罪被害にあう確率を考えてみると、むしろ全員が持っていた方がいい、と言えるかもしれません。
ネットなどで購入することが可能です。また、近年は、リップスティック型など、おしゃれな形のスタンガンも発売されています。
コンパクトなスタンガンの場合、タバコサイズほどになります。
本格的なものは2万円程度しますが、超ミニのスタンガンなどは、5千円程度で購入できるものもあります。
見た目も、単なる小型ライトに見えるものなど、あからさまには武器に見えないものが多数発売されているので、緊張せず携帯することができます。
催涙スプレーなどの防犯スプレーを持ち歩きましょう。
スプレーは、カバンなどにひっかけられるキーホルダータイプのものがおすすめです。
被害にあったときに、取り出しにくい場所にしまってあるものを取り出すのは難しいことですから、防犯スプレーは使いやすさ、取り出しやすさを最優先にしましょう。
イヤホンや歩きスマホをしていると、注意が散漫だと思われて、ひったくりにねらわれてしまう危険性もあります。
不意をつかれてしまうと、どうしても大声での抵抗などはできなくなります。
暗いところや人気のない道などでは音楽などは聞かず、注意しながらときどき後ろを振り返るなどして自衛しましょう。
被害にあった場合、悪いのは100パーセント、加害者です。
自分にも落ち度があったのだ、と女性が自分自身を責める必要はまったくありません。
ただし、油断していると犯罪被害にあう確率が高くなります。
自分の命を守ることができるのは自分だけです。
ですから、出来る限りの自衛策は講じておくに越したことはないでしょう。