ひったくりによる窃盗は、頻繁に起こる犯罪です。
東京都内では、平成30年には262件、令和元年には259件という多数のひったくり事件が発生しています。ひったくり被害の統計をみると、一週間の中で日曜と月曜は少なめですが、曜日関係なく発生しているようです。
また、力が弱そうな女性や、ハイヒールをはいていておいかけにくそうな女性は、ひったくり被害にあう危険性が高く、被害者の6割以上が女性です。
ただし、男性であってもとっさの隙をつかれると抵抗ができないようなので、老若男女、年中気をつけなくてはいけない犯罪と言えます。
ひったくりや窃盗は、誰でもいつでも遭遇してしまう可能性の高い犯罪であるため、皆さんが対策を考えておくことが求められます。
今回は、ひったくり・窃盗被害にあわないために効果的な対策をご紹介していきます。
窃盗やひったくりを防ぐためには、様々な対策が考えられます。
今回は、8つの対策をご紹介します。
窃盗犯やひったくり犯は、油断している人を狙います。
用心していなそうな人、無防備な人を狙います。
イヤホンをつけて、音楽やラジオなどに集中していて、カバンを持つ手がゆるんでいる人が狙い目です。
窃盗犯やひったくり犯に狙われたくないのなら、イヤホンをしないでおくのが吉でしょう。
ひったくり犯は、ひったくりやすいカバンをさがしています。
がっちりと固定されて、しっかりと手で抑えられている重そうなリュックサックよりも、ハンドバックの方が狙いやすいのは当然のことです。
また、道路側にカバンがあることも大切です。道路側にカバンがあれば、ひったくってそのままバイクや自転車にのって逃走することができるからです。
ひったくり犯に狙われないためには、道路側を歩き、道路側に荷物を持つことが望ましいと言えます。
走行中のスピードや勢いを利用して荷物を奪い取るひったくりは多くいます。
ひったくられた際に、転倒し怪我を負うことも考えられますので対策しましょう。
バイクの音が後方から聞こえたら特に注意です。
振り返る、道路からなるべく離れるなどして、バイクに気がついていることをアピールし、荷物を建物側にしっかりと持ちましょう。
イヤホンと同様、歩きスマホも危険です。
スマホに意識が集中しているということは、カバンに対する意識がおろそかになっているということです。
そこを犯罪者は目ざとく察知します。
カバンはしっかりと持ち、歩きながらスマホを見たり、音楽を聴いたりするのはやめましょう。
ひったくり犯は、なるべく楽をしてお金を得たいと思っています。
そのために、コツコツ働くのではなく、わざわざ犯罪を犯しているのです。できる限りお金を持っている人を狙うのに手っ取り早いのは、ATMや銀行を出た直後の人のカバンを狙いひったくることです。
ATMや銀行を出た直後は特に警戒しカバンから注意を逸らさないようにしましょう。
知らない人に声をかけられたら要注意です。声をかけてきた人が窃盗犯で、荷物を奪い取ることがあります。また、実行犯が別にいることも考えられます。
できるだけカバンは後ろ手にもったり、抱え込んで、相手からカバンを盗られないように注意しましょう。
万が一、カバンを盗まれてしまったときは無理やり取り返そうとすべきではありません。
お金と命では、命の方が圧倒的に重いものです。深追いはせず潔く諦めましょう。
そのときのために携帯電話やスマホ、家の鍵、身分証明書類を、カバンの中に全部入れておかずに別に一部でももっておけば、リスクを軽減しておけるでしょう。
自転車の前カゴに無防備にカバンを入れていたら狙われます。
カバンをとられないように前カゴにカバーをかけたり、網をかけたり、といった工夫をしましょう。
カバンと自転車本体をチェーンなどで結ぶ、と言った工夫もできます。また、決してカバンから目を離さないようにしましょう。
今回は、窃盗やひったくりを防止する対策をご紹介しました。気をつけていただきたい点をまとめると次の3つになります。
ひとつ目の注意点は、カバンから注意を逸らさないことです。そのために、スマホを見たり、音楽を聴きながら歩くのはやめましょう。
ふたつ目は、周囲に気を配ることです。夜道などはときどき振り返りながら警戒していることを周囲に知らせましょう。
みっつ目は、必要に応じて窃盗防止グッズを使うことです。たとえば、自転車の前かごに荷物を乗せがちな人は、カバーなどの購入を検討すべきでしょう。
これら三つのことを意識して、窃盗犯やひったくり犯から、大事なカバンを守りましょう。